7月10日-山陽新報で私草憲法の連載が始まる

7月10日-山陽新報で私草憲法の連載が始まる
7月10日-今日は何の日?

今日は1881年に山陽新報(現在の山陽新聞の前身の一つ)において、私草憲法という憲法の草案の連載が始まった日です。

大日本帝国憲法が発布される以前、民間の間でも様々な憲法の草案(私擬憲法)が作られていました。
私草憲法もその中の一つで、山陽新報の主筆・永田一二の手によるものでした。

幾つかの草案を元に、アレンジされた草案でした。
内容に関しては福沢諭吉らの手による交詢社憲法に近いものだったそうです。



その後の私擬憲法

新聞紙面上での私草憲法の連載はなんと23回も行われました。
しかしこの私草憲法の内容が、後に発表される大日本帝国憲法に反映されることはありませんでした。

というのも1887年に施行された保安条例の中で、こうした私擬憲法の作成は禁止されたのです。
その為、大日本帝国憲法では私擬憲法は草案として考慮されることはなかったのです。

この時に永田が作った草案については、【新編 明治前期の憲法構想】などで触れられています。
興味がある方は調べてみて下さい。

紹介

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