5月14日－種痘記念日　 岡山出身の緒方洪庵も種痘の普及に尽力した

5月14日－今日は何の日？

今日は種痘記念日です。
1796年に、イギリス人の外科医エドワード・ジェンナーが世界で初めて種痘の接種を成功させました。
これは牛が感染する牛痘の膿を用いた治療法です。
牛痘は人が罹っても症状は重篤になる事はなく、更に天然痘ウイルスに対する免疫を得る事が出来ます。

この画期的な治療法により、天然痘の流行は抑えられるようになり、死亡者も激減しました。
そして後により強力なワクチンが開発され、1980年には自然界から天然痘は消滅したものとされています。
（※研究目的では保管されています）

岡山で種痘と言えば緒方洪庵

日本に種痘による治療法は伝わっています。
岡山県出身で滴塾などで知られる緒方洪庵はその普及の第一人者と知られています。

1849年に大阪で除痘館という医療施設を開き、牛痘種痘法を実施しました。

翌年には出身地の岡山・足守藩からの要請で足守除痘館を開き、多くの患者を救いました。

余談ですが、当時の日本には牛痘種による治療をすると牛になるという迷信が広まっていました。
緒方洪庵もこのうわさ話の払拭には苦労したそうです。