1月5日－平沼騏一郎内閣が発足　岡山出身の総理大臣

1月5日－今日は何の日？

平沼騏一郎が35代の内閣総理大臣に就任し、平沼騏一郎内閣が発足した日です。

近衛内閣（第一次）の後を受けての就任でしたが、基本的にはその流れを色濃く受け継いでいました。
なんと前内閣から7人の大臣が留任、更には前内閣総理大臣の近衛文麿までもが無任所大臣として名前を連ねていました。

内閣としては短命で、同年の8月28日には総辞職しています。
ドイツとの関係強化を模索している最中に独ソ不可侵条約が締結され、「欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じた」為に、新たな政策を樹立する必要がある事が総辞職の理由でした。

岡山県出身の総理大臣

平沼騏一郎は津山藩士の家に生まれた、岡山県出身の総理大臣です。
5歳の頃に上京しましたが、生家跡は地元の人々などによって買い戻されて復元の上で別邸として平沼騏一郎に進呈されました。
後に平沼家より津山市へ寄付され、知新館の名前で現存しています。
津山市の安国寺には墓所もあります。

平沼騏一郎は生涯独身でした。
これは正妻ではないものの実質的な妻である妾がいた西園寺公望を除くと、歴代の総理大臣では唯一の記録です。