バラ寿司の元祖!?どどめせ
岡山と、どどめせ
♪ 岡山県ではこう呼ぶ!
・どどめせ
♪ 起源
調理中の炊き込みご飯に、偶然にごり酒が混ざって出来た。
♪ 特記事項
バラ寿司の元祖とも呼ばれている。
どどめせとは
瀬戸内市の福岡地区に伝わるどどめせという炊き込みご飯があります。
まるでばら寿司のように豪華な材料を用いて作られる炊き込みご飯ですが、最大の特徴は酢が混ぜられている事です。
酢が独特のまろやかな味わいを生み出し、他では味わえない独特の味になります。
どうして炊き込みご飯に酢を入れるというアイディアが生まれたのでしょうか?
それはどどめせの誕生の起源に遡ります。
どどめせの起源
どどめせは何か新しい料理を考案しようと作られた料理ではありません。
かつて福岡地区には川を行き来する高瀬舟の渡し場があり、そこの飯屋で高瀬舟の船頭が食べる為の炊き込みご飯を作っていました。
そこへ一人の酔っ払った武士が通りかかり、船頭に振舞われる炊き込みご飯を妬んだのか、それとも酔っ払ってよく判らずしたのか、持っていた酸っぱくなった濁り酒(どぶろく)を調理中の炊き込みご飯に注いでしまったのです。
しかしこのお酒が混ざった炊き込みご飯は船頭に大好評だったのです。
そこでお酒を混ぜた炊き込みご飯が正式なメニューとして誕生しました。
どどめせという名前も、【どぶろく飯】が転化したものです。
元祖・ばら寿司!?
どどめせはばら寿司の元祖とも言われています。
確かに豪華な食材に、酢のかかったご飯はばら寿司と通じるところが多いのです。
どどめせは時代の流れるにつれて、徐々に廃れて食べられなくなっていきます。
しかし地元の福岡地区の女性グループが1989年にレシピを復活させ、現在同地区にある「一文字うどん」というお店がそのレシピに更なる改良を加えて提供しています。