『浦の男』
解説
かつて倉敷市で源氏と平家の間で藤戸合戦と呼ばれる戦いが起こりました。
この時に期せず戦の重要人物となってしまった地元の住民がいます。
それが浦の男と呼ばれる人物です。
藤戸で源氏はは船がない為に、対岸にいる平家に攻め込めずにいました。
平家はそんな源氏を挑発すらするような状況でした。
この状況で現れたのが浦の男です。
地元の漁師だったとされる彼は、源氏の武将に対して馬で対岸まで渡っていくことの出来る浅瀬の存在を教えました。
武将はその浅瀬を確認すると、その情報が平家側に漏れることを懸念して、情報を提供をした男を殺してしまいました。
この殺された男の名前は伝わっておらず、一般には浦の男と呼ばれています。
尚、戦の後にこの男の供養の為に藤戸寺で法要が営まれており、その際に出されたお菓子が現在の藤戸饅頭の起源とされています。
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