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現金

『ケチだったエロ百万長者』

捕まったエロ百万長者


 戦前の岡山県で淫行勧誘教唆の罪で捕まった男がいました。
 淫行勧誘罪は「営利の目的で、淫行の常習のない女子を勧誘して姦(かん)淫させた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。」という犯罪で、要するに素人女性を何らかの方法で勧誘し、売春行為をさせたような場合に適用される罪です。

 この男は百万長者と呼ばれるような大金持ちで、膨大な資産を有していました。
 その資金力をフル活用して女性を誘いまくったのです。

 女性に代価をちらつかせて…というだけなら、珍しい話ではありませんが、なんと情報収集や女性との交渉の為の専用のスタッフまで配置していたというのです。
 そこまでするのは百万長者に偏った性癖があった為で、女性なら誰でもいいという訳ではなかったのです。

エロ百万長者は処女厨…!?


 実はこのエロ百万長者は性向経験のない女性…、つまり処女マニアだったのです。
 なのでスタッフを配置してまで情報を集めたり、念入りに交渉にあたる必要があったのです。
 ちなみに男は前述の通り本物のお金持ちでしたが、実際に支払う金額は意外とケチだった事も報じられています。
 捕まったという事は口説こうとしたか、実際に行為に及んだ女性の誰かから告発されたという事なのでしょうが、もしかすると支払いに関する不満からの事だったのかもしれませんね。

 ところで今回の淫行勧誘の罪は非常に適用例の少ない法律で、2018年にアダルトビデオへの出演を強要したとして制作会社の社長らが適用された際に71年ぶりの事だと話題になりました。
 つまりその前の適用は1947年だったのです。そんなレアの法律の適用例が岡山にあるというのは……、全く恥ずかしい限りです。


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写真:事件のイメージ
写真提供:写真AC


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