詳細
所在地:高梁市津川町今津1211
愛称:木野山さん
祭神:大山祇命、豊玉彦命、大己貴命
駐車場:有り
参道を守護する「神の使い」
高梁市の「木野山さん」として親しまれる木野山神社。その創建は955年にまで遡り、古くから備中の領主たちに厚く崇敬されてきました。
この神社を語る上で欠かせないのが、全国的にも珍しい「狼信仰」の面影です。
日本の山々にかつて生息していた狼。彼らは田畑を荒らす害獣を駆除する「神の使い」として崇められ、邪悪なものを退ける神獣とされてきました。
木野山神社の参道の門には、今も鋭い眼光でこちらを睨む狼の像が安置されており、その独特の威厳を放っています。
場所はJR木野山駅から北西に徒歩数分です。
狼信仰の本拠とは思えないようなのどかな風景の広がる山裾の集落の、やや小高くなっている場所に社殿があります。
この場所は里宮と呼ばれ、山沿いに奥へと進んでいった先に奥宮もあります。

こちらは里宮に比べると山道を進んでいく必要があり、未舗装路など決して簡単にける場所はありませんが、神秘的な雰囲気に包まれた空間が広がります。
コレラ(虎)に勝つのは、狼だ!
現在、岡山県内の各地に木野山神社から分霊した神社が散見されます。
このきっかけとなったのは、コレラの流行です。
明治時代初期にコレラが流行しました。
その時に注目を集めたのが木野山神社でした。
コレラを感じで書くと虎列刺です。
病気が虎なら、それに打ち勝つのは狼だ!と考えられたのです。
その為、多くの人々が参拝に訪れるようになり、やがて各地に分霊されたのです。
今は絶滅してしまった日本の狼ですが、その魂は今も「木野山さん」の境内に息づいています。
目に見えないウイルスという脅威にさらされる現代においても、この静かな山あいで牙を剥き、私たちを守ろうとしてくれる狼たちの姿には、どこか心強さを感じずにはいられません。




