岡山の情報サイト・岡山の街角から

二ヶ月で消えた天然温泉・ゆの華

天然温泉ゆの華

無くなった理由：廃業
所在地：岡山市北区野殿東町291
営業期間：2005年10月30日～2005年12月27日
跡地：天然温泉ゆずき（廃業済）

2ヶ月で消えた温泉

　岡山市北区野殿東町に天然温泉ゆずきというスーパー銭湯があります。(2020年廃業)
　2007年12月から営業していますが、この温泉の前身として”天然温泉ゆの華”があったことをご存知でしょうか？

　ゆの華は2005年10月末にオープンしました。
　瀬戸内市牛窓町の吉村デンキの社長が個人経営として整備したスーパー銭湯で、敷地内から湧き出す温泉を利用していました。

　源泉かけ流しの露天風呂など27種類のお風呂を備え、200種以上のメニューが有るレストランなど、総事業費に８億円も費やした西日本最大級の施設でした。

　大人700円、子供300円と手頃な価格…でしたが、約2ヶ月後の12月に閉鎖しました。

閉鎖までの経緯

　ゆの華は複数の元請けに発注する分割発注を採用して建築されていました。
　一括して依頼する場合よりもコスト管理がしやすいなどのメリットがある反面、工事の工程管理や、トラブルが起きた際の対応などにデメリットがあります。

　ゆの華の工事はこのデメリットの影響で、2005年春にオープン予定が12月までずれ込んでいました。
　実はオープン時点でも施設は全面オープンには至っていませんでした。

　開業後も設備のトラブルは続き、休業して補修工事をするほどでした。
　こうした状況が噂となったのか客足は伸びず、ついに施設は閉鎖しました。

　ゆの華は2006年1月に倒産、翌月には経営者の息子が経営していた会社も連帯保証人債務の為に倒産しました。



　-戻る-

関連リンク


写真：ゆの華時代の写真
写真撮影：岡山の街角から

---