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宇野駅

スペイン村(玉野市)

スペイン村 概要

スペイン村
無い理由:計画中止
運営会社:㈱スペイン村(第三セクター)


スペイン村、どうなった?


 倉敷市のチボリ公園が閉園になった時、「そういえば玉野市のスペイン村はどうなったんだろう」と思った方もおられたのではないでしょうか。
 玉野市が着々と計画を進めていた筈のスペイン村…、どうなったのでしょう?

 スペイン村が計画されたのは1988年瀬戸大橋の完成に伴って宇高連絡線が廃止となった年です。
 四国への玄関口としての役割を倉敷市へ譲る事となった玉野市の、新たに人を集める為の起爆剤としての計画でした。

 スペイン村とはスペインの町並みを再現したテーマーパークです。
 1994年オープンを目指していましたが、バブル崩壊で計画が停滞します。

 先に志摩スペイン村が完成、更に県内でも似たコンセプトを持つ倉敷チボリ公園が完成するなどしたため、計画が再び動き出すことはありませんでした。
 そして計画は宇野駅前の一等地に土地を保有したまま眠り続けました。

 計画が再び人々の目に触れるようになるのは、世紀も変わった2005年です。
 スペイン村の運営会社の解散と、保有し続けた土地の売却を決めた…というニュースによってでした。

スペイン村の【遺したモノ】


 スペイン村計画は休眠状態が長かった為、手付かずで放置された土地の為に宇野駅周辺の開発が停滞してしまった事は否めません。
 売却された土地の価格は購入時の半分以下にまで下落していました。まだフェリーの需要が残っている内に開発が進められていればというのは、玉野市民に共通の思いでしょう。

 スペイン村計画は土地の入手までで計画がストップしたので、同市が同じく第三セクターで計画していた王子アルカディアリゾートのような遺構はありません。

 しかし、計画の名残が全く無いのかといえば、実は少しだけあります。
 それは宇野駅や近くのショッピングモールのデザインです。
 ヨーロッパ風に作られたこれらの建物は、スペイン村計画へ向けて駅や港周辺もスペイン風の景観にしようと試みていた名残なのです。


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関連リンク


写真:スペイン風に作られた宇野駅
写真撮影:岡山の街角から

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