三越倉敷店
■ 営業期間
1980年~2005年
■ 無くなった理由
廃業
■ 所在地
倉敷市阿知一丁目7(くらしきシティプラザ東館)
倉敷に三越があった頃
現在、岡山県に百貨店の三越の店舗はありません。
しかし1980年~2005年までの四半世紀にわたって、倉敷市の顔として店舗を構えていた事がありました。
倉敷駅前の再開発の目玉事業として建設された「くらしきシティプラザ」の東館の核テナントとして出店しました。
開業時にはルノワールなどの有名作家の作品を集めた現代洋画秀作展が開催され、多くの人が集まりました。OHKが動画投稿サイトで公開しているサイトによると、ちょうどオープンが11月とお歳暮時期だったこともあり、「今年からお歳暮は倉敷三越」と、老舗百官手ならではの存在感を発揮していた事が分かります。
最盛期は1995年とされていますが、それから僅か4年後に状況が一変します。
倉敷駅から近い場所にイオンモール倉敷が開業します。

広大な無料駐車場を持つイオンモールは自動車社会である岡山県との相性も良く、三越の客をどんどん取り込んでしまいました。
晩年~天満屋へバトンタッチ
三越倉敷店がイオンに苦戦を強いられているのと同時期に、三越本体の経営も悪化しており、リストラなどが行われているような状況でした。
2005年5月5日、三越の他の店舗と同日に倉敷店は閉店しました。
岡山県内に三越の店舗は倉敷だけだったので、名門三越の岡山撤退となりました。
空きテナントとなったくらしきシティプラザ東館には2008年から、駅前の商店街で営業していた天満屋倉敷店が移転して開業。
現在も営業を続けています。