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金甲山レストハウス
金甲山レストハウス 概要
無くなった理由:廃業
所在地:金甲山・頂上
営業期間:1961年~2001年
リニューアル:2010年~(展望台として)
観光地・金甲山
岡山市と玉野市に跨る金甲山は、昔は観光客で賑わう観光地でした。
近くに住む人はドライブを兼ねてマイカーで、遠方からは観光バスを利用して、たくさんの人々が山からの景色を楽しんでいきました。
そして、その賑わいの象徴たる建物が、地元のバス会社である両備バスが建設した金甲山レストハウスです。
瀬戸内海の景色を楽しみながらの食事やお土産の品を提供していました。
金甲山の衰退
金甲山からは今でも美しい景色を楽しむ事が出来ます。
しかし現在の金甲山は景色を見に来る人はいるものの、数ある景観スポットの一つといった状態に甘んじています。
金甲山の観光地としての衰退の一つの遠因として考えられるのは、瀬戸大橋の完成です。
同じ瀬戸内海を見るのであれば、橋が見られる場所を…と考える人は多いでしょうし、実際、同じ山で景勝地として知られる鷲羽山は今も賑わっています。
また、人々のレジャーと言うものに対する考え方が変わり、ただ綺麗な景色を見るだけでは満足しなくなってきて、周辺にこれといった観光地の無い金甲山が選ばれにくくなったという事もあるのかもしれません。
金甲山レストハウスの歴史
さて、話しを金甲山レストハウスに戻しましょう。
レストハウスが建てられたのは1961年です。
先述の通り当時の金甲山には多くの人が来ており、その中心的なスポットとしての役割を果たしていました。
しかし金甲山への観光客の減少に伴い、2001年に営業を終了しました。
それから暫くは建物は特に利用される事も無く、放置されました。
インターネットの古い記事には、レストハウスだった建物が廃墟として紹介されているのを目にしたことがあります。
このような状況が続いて、建物が新たな役割を与えられるようになるのは2010年、レストハウスを建てた両備グループが100周年を迎えた年に、その記念事業として、建物を展望台として改修、一般に開放したのです。
現在では両備グループと、地元有志の方々によって建物と、その周辺は綺麗に管理されて第二の人生を歩んでいます。