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岡山最古のテーマパーク・亜公園
亜公園
無くなった理由:廃業
所在地:岡山市北区天神町
営業期間:1892年~1897年
建物:廃業後に撤去、一部は戦災で消失
後楽園に次ぐ公園
岡山後楽園は日本三名園の一つに数えられる美しい庭園です。
かつて岡山市にはそれに次ぐ公園と名乗っていた公園がありました
現在の天神町(岡山市北区)にあった『亜公園』です。
亜公園という名称には後楽園に次ぐ公園という意味があるそうです。
岡山初?テーマパーク
後楽園に次ぐ公園といっても、目で愛でて楽しむ後楽園とは随分と性格の異なる存在だったようです。
亜公園は現在の言葉ではテーマパークや遊園地に近い施設でした。
そういった施設としては、岡山最古とも言われています。
シンボルタワー的な位置づけである七階建ての『集成閣』を中心に、飲食店やビリヤード、射的と言った娯楽施設が設けられていました。
岡山の特産品を販売するお店もあったそうです。
短い営業期間
しかし現在の岡山県民の多くはこの公園の存在を知らないでしょう。
というのも、この公園が非常に短命だった為です。
開園後は順調に運営されていましたが、徐々に客入りが落ちていったところへ、オーナーである材木問屋の片山儀太郎が株のやり取りで経済的な損失を出してしまい、わずか5年程度で廃業してしまったのです。
ただしピーク時の客入りは凄まじかったようで、営業期間の半分である2年半で建設にかかった費用は全て回収出来ていたそうです。
集成閣の一部は図書館へ転用されましたが、それも岡山空襲で失われました。
現在では公園があった名残は写真の石碑(甚九郎稲荷の境内にある)が残されているくらいです。