1975年の青春が残る店・YES(旧店舗)
詳細
■ 所在地:倉敷市児島味野
■ 営業時間:8:00~17:00(予定)
■ 定休日:水曜日
■ 駐車場:無し(近隣にコインパーキング有り)
※現在は移転しており、記事は旧店舗時代の内容です。
1975年開業の喫茶店
児島ジーンズストリートの片隅に、昔ながらのコーヒーハウスがあります。
懐かしい佇まい。
お店への入り口は狭いので、見落とさないように注意が必要です。
お店への入り口は狭いので、見落とさないように注意が必要です。
自転車かと思いきや、これはホンダ・ロードパルです。
1976年~1983年まで製造されたオートバイで、女性をターゲットにした当時のヒット商品だったそうです。
メニューは入り口で確認できます。
予算的には1,000円もあれば、幾らかの小銭を持って帰られる程度です。
店内へ
なんだ、昭和か。
…まるで時間が止まっています。
ピンクの公衆電話が泣かせます。ここには平成も令和も訪れてないかのような風景です。
店内を流れるBGMも1970年代頃の青春歌謡のみです。
開業は1975年、恐らく店内の基本的なレイアウトは当時のままなのでしょう。
店内にはオープン時からの落書き帳がそのまま残されています。
50は昭和50年(1975年)の事です。
落書きの中には当時の若者たちの青春が書かれています。
インターネットが無かった時代の事ですから、このような形で自分たちの感情などをシェアしていたのでしょう。
このノートは現在まで続けられており、全て閲覧可能です。
もちろん最新ページに書き込む事も出来ます。
食べる
青春も良いですが、喫茶店なので食べます。
ランチメニューは唐揚げとイエスランチの二種類があるようなので、今回はイエスランチ(750円)の方を頂きました。
ご飯、味噌汁、クリームコロッケ、白身フライ、プレーンオムレツ、サラダ、メロン、パイナップル、ピオーネ、食後の飲み物のセットです。
食後はコーヒーを頂きました。
問答無用に美味い。
そしてお店の入り口でアピールしていたシフォンケーキ(550円)も。
これも美味しい。
甘すぎず、とても食べやすい。コーヒーとの組み合わせも最高でした。
思い出話
食後にお店の方にオープン当時のお話を色々とお聞かせ頂きました。
僕はこのお店に入った瞬間にガロの"学生街の喫茶店"の歌が思い浮かんだのですが、実際にオープンして暫くの間は学生が集まるお店として賑わっていたそうです。
児島は繊維業が盛んなので昔から共働きの世帯が多く、学生さんもわりとお小遣いを持っていたのだそうです。
昨今では複合商業施設のフードコートや、大手のコーヒーショップの出店もあり、余り学生のお客さんは来なくなったそうです。
時代の流れだから仕方ない…お店の方はそのように言っていましたが、僕はこの素敵な雰囲気のお店がいつまでも長く続く事を祈り続けています。