下津井・まだかな会館(まだかな橋)
詳細
所在地:倉敷市下津井一丁目
営業時間:24時間見学可能(※外観のみ)
まだかな会館
倉敷市・下津井地区にまだかな会館という、変わった名前の建物があります。
公民館のような建物で、その建物自体や、その用途に「まだかな」という言葉の意味が隠されているわけではありません。
まだかな会館の辺りは埋め立てられた土地で、かつては橋が架かっていました。
その橋の名前がまだかな橋と呼ばれ、会館の名前はそこから採られたようです。
まだかな橋とは
まだかな橋は前述の通り周辺が埋め立てられるまで架かっていた橋です。
現在は橋の欄干の端にあった親柱が僅かに見られるのみです。
ただし名物の橋だったようで、橋の跡を示す石碑が建てられています。
まだかな橋という名前の成り立ちは、下津井がまだ寄港地として賑わっていた時代に遡ります。
北前船などが港に着くと、遊郭から遊女が橋にやってきて彼らを出迎えます。
もちろん目的は慰労などではなく集客なので、「まだ(遊郭に来ない)かな」と声をかけていました。
それが段々と橋の名前として定着するようになり、まだかな橋と呼ばれるようになったそうです。