少し残された理由…宝来屋跡
詳細
所在地:真庭市湯原温泉46
見学時間:24時間見学可
夜は暗くなるので要注意
宝来屋の建物
真庭市湯原温泉でページ冒頭に貼ったような風景が見られます。
…これは何だと思いますか?
解説する前にストリートビューのタイムマシーン機能で2014年の様子を見てみましょう。
ここは元々は宝来屋という温泉旅館がありました。
2006年から休業し、2017年には登記閉鎖の手続きが行われています。
冒頭の画像はその建物を取り壊した跡地ですが、実は故意に建物の一部が残されているのです。
それが山肌に沿うように残されている建造物です。
なぜ残された?
建物の残されている部分は入浴施設で、他の建物と一緒に取り壊される予定でした。
しかし営業している間に建物が山と一体化しており、これを取り壊してしまうと土砂崩れが起こるような脆い状態になってしまう事が懸念されました。
そこで建物の一部を残すことで、土砂崩れを防ぐ事にしたのです。
廃墟と言えば通常は取り壊されることを望まれるものですが、このように人々の為になるケースは珍しいのではないでしょうか。