
沙美海岸のお経の石
沙美海岸のお経の石
倉敷市の沙美海岸。ヤシの木が並ぶ異国風の海水浴場は「沙美フォルニア」の異名でも知られ、多くの人がSNS映えを求めて訪れるスポットです。
しかしこの海岸の海底にはお経が書かれた石が沈んでいるという噂があります。
日本最古の海水浴場の一つとして知られる沙美海岸は、その長い歴史の中で多くの海難事故も起こっています。事故で命を落とした人々の供養のために、誰も気づかぬよう海に沈められたと言われています。
その海岸で写真を撮ると、海面から白い手が伸びているのが写ることがあると言います。犠牲者の霊が現れるのでしょうか。
その手は、今も海底で眠る人々の無念を物語っているのかもしれません。
石が無い!
お経の石はかなり昔から存在する怪談ですが、実際に見たという目撃情報や写真のような物は全く存在しません。噂だけで数十年も語り継がれてきた猛者です。
実際に現地に行くと噂のような物はないというのは心霊話にありがちなパターンですが、沙美ではこれについて2つの説があります。
まず1つ目の説。
そもそもそんな石が存在しなかったという説です。いわゆる根も葉もない噂というやつです。
見たことがある人がいないので、そうなのかも知れません。
そして2つ目の説。
お経が消えたという説です。
消えた理由は怨念が消えて成仏したなどの超科学的な原因ではありません。
お経を書いた石を海の中に沈めたので、普通に消えたという説です。
…まぁ、確かに消えそうですね、それは。
海面から伸びる白い手に関しても、心霊写真のようなものが出回った事はありません。そうなると、そもそもどこから出てきた話なのか気になります。