百棟マンション
百棟マンション
少し上の年代の方で、岡山県の心霊スポットを尋ねると必ず出てくるのが水島・百棟マンションです。
倉敷百棟、百棟ビル、百棟団地などの呼び名も知られています。
これは倉敷市水島地域にある三菱ケミカル(噂があった当時は三菱化学)の社宅団地の中の建物の一つの通称です。
現在は取り壊されて現存しません。
沢山の集合住宅が立ち並び同社に勤務する人々が住んでいますが、百棟マンションは人が住んでいません。その空き部屋から人が覗く、屋上に人がいるなどの噂がありました。
真相は!?
実際に噂になったような事があったのかどうかは別として、条件は色々と揃っていました。
噂が流れていた頃の社宅団地にはスターハウスのような古いものもあり、百棟マンションも建て替えが予定されていた為に人が住んでいなかったようです。
集合住宅が立ち並ぶ中にポツンとある無人の建物は何は無くとも恐ろしく見える者です。
まだ水島百棟が現存していた時代の地図を開いてみましょう。
団地の北端辺りに閉鎖 №100と記された建物があります。
私は水島百棟の名称の由来は多くの建物がある事を表現しているのだと思っていましたが、閉鎖されて無人になった№100の建物、これが水島百棟の由来だと考える方が正しそうです。
ちなみに当時の団地内で閉鎖になっている建物は、№100だけではありません
尚、社宅周辺は私有地で、関係者以外の立ち入りは禁止されています。
なので百棟を見学に行って警備員に見付かって怒られる事もあったというのは、実は当然のことだったりします。
諸条件が揃っている上に警備員がいて監視しているということが、心霊スポットっぽさをより高めてしまったのではないでしょうか。
※社宅周辺は同社の私有地なので立ち入りはご遠慮下さい。