金甲山温泉・社員寮
金甲山温泉と幽霊
岡山市~玉野市にまたがる金甲山に、かつて金甲山温泉ホテルという温泉のある宿泊施設がありました。
開業時期は不明ですが、1964年には金甲山ホテルの名称で岡山青年会議所の決起大会の会場になった記録が確認できます。
廃業は1998年です。
心霊スポットにありがちなパターンですが、廃業後に残された施設が心霊スポットとして知られるようになりました。
噂に登場したのは白いワンピースの女性です。
目撃場所には若干のブレが有り、県道399号からホテルの敷地に入る岐路の辺り、または社員寮と言われています。
両者は至近距離に位置するので、概ね道路から見える辺りという点は共通しているようです。
噂のその後
一時期は岡山県内でも定番の心霊スポットとして知られた金甲山温泉跡ですが、施設が撤去され跡地が再利用(ネット上では残土処理場とも)されました。
最後まで社員寮での肝試しは行われていましたが、それも木々が茂って立ち入りが困難になると行われなくなりました。
かつては観光地として賑わっていた金甲山ですが、レジャーの多様化や、瀬戸内海観光の客を瀬戸大橋の架かる鷲羽山に奪われて徐々に衰退していきます。
2001年にはかつて多くの観光客で賑わった金甲山レストハウスも営業を終了しました。(関連リンク:金甲山レストハウス)
それに伴うように、頂上の駐車場付近に女性の幽霊が出る、夜に首なしライダーが出る…そんな噂も聞かれなくなっていきました。
心霊スポットして騒がれるのにも、ある程度の賑わいが必要なのかもしれません。