五人宗谷
観光案内に載った心霊スポット
心霊スポットは地元の人にとって余り目立ってほしいものではありません。
なるべく隠すようにするのが普通でしょう。
しかし今回紹介するスポット、五人宗谷は過去に玉野市の観光案内のパンフレットに掲載されたことがあります。
スポットがある場所が通常では訪れることが出来ない岩礁という事もあってか、後述するような詳細も含めて掲載されていました。
残念ながら私自身はそのパンフレットを所有していませんが、玉野市の市立図書館が所有しているので気になる方は問い合わせて下さい。
真相は!?
五人宗谷の物語は下記のような内容です。
昔、五人の目の見えない人達が大阪へ向けて旅をしていました。
彼らは備後の辺りで荷物を積みに大阪へ行くという船頭にお金を渡し、大阪まで連れて行ってもらう手筈を整えました。
しかし船頭は元々そのつもりだったのか、はたまた途中で面倒になったのか、彼らを置き去りにしてしまいます。
船のメンテナンスと偽って宇野港沖の岩礁へ彼らを下ろすと、そのまま去ってしまいました。
しかし目の見えない5人は異変に気付くのが遅れてしまい、とうとう満ちてきた潮に呑まれて溺れ死んでしまいました。
この出来事以降、島の周りでは雨が降ると人のすすり泣くような音が聞こえてきたり、幾つかの火の玉が宙を舞っていたりするようになったそうです。
この話が史実なのかどうかは不明です。恐らく岩礁に波が当たって砕ける際の音が人のすすり泣きに来越えたとか、そのようなところから起こった話だと思います。
しかしそれにしては大阪への船、5人の視覚障碍者…と、内容が妙に細かいのも気になります。船などを持っている人は、雨の宇野港に繰り出してみてはいかが…?
※危険なので島への立ち入りはご遠慮下さい。