涙で描いた見事なネズミ! 雪舟
詳細
雪舟(写真は雪舟が修行した宝福寺)
生没年:1420年~1506年
職業:画家(水墨画)
ゆかり:修行の地
スポット:宝福寺
関連リンク:雪舟の郷記念館(益田市立)/公式HP
雪舟と岡山
水墨画の大家として知られる雪舟は岡山県出身です。
生まれたのは現在の総社市赤浜です。
武家に生まれ、幼少期に同じ総社市にある宝福寺へ入り、修行をしています。
10歳の頃に京都にある相国寺に入るまでの期間です。
宝福寺には幼少時から絵を好んだ雪舟さんの人柄を物語る、とても有名なエピソードが伝えられています。
涙のネズミ
絵を描くことが大好きだった子供の頃の雪舟さんは、寺院へ修行に来ているというのに、絵ばかりを描いていたそうです。
そこで当時の寺の方は彼に反省させようと、柱へ縛り付けてしまいました。
雪舟さんはそれでも流した涙を使い、足の親指でネズミの絵を描いたそうです。
その絵は、本物のネズミと見誤るほどだったと伝えられています。
絵に対する情熱や、そのネズミの見事な出来栄えを見た周囲の人たちは、彼が絵に打ち込むことを咎めなくなったといいます。
本格的に絵の勉強をするようになるのは前述の京都の相国寺(しょうこくじ)にて、画家の周文に出会ってからだとされていますが、そのスタート地点となった場所といっても過言ではないのではないでしょうか。
マップ
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関連リンク
写真:宝福寺
写真撮影:岡山の街角から