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大賀ハス

研究家・大賀一郎

詳細

大賀一郎(写真は大賀ハス)
生没年:1883年~1965年
職業:植物学者
ゆかり:生誕地
スポット岡山後楽園・ハス

観蓮節

 岡山後楽園には開花する蓮を楽しむ『観蓮節』という行事があります。
 このときに愛でられる蓮を『大賀ハス』と言います。
 観蓮節とは、大賀ハスの寄贈と共に始まったものなのです。

 大賀ハスという名称は、大賀一郎さんという植物学者の方が2,000年以上も昔の蓮を蘇らせた品種である事に由来するものです。

大賀一郎と岡山

 大賀ハスという名称は、大賀一郎さんという植物学者の方が2,000年以上も昔の蓮を蘇らせた品種である事に由来するものです。

 大賀一郎さんは現在の岡山市北区庭瀬に生まれ、現在の県立岡山中学校に通った後に東京へ進学しました。
 在学中に蓮の研究をはじめ、仕事で訪れた満州で見つけた500年前のハスの実を日本に持ち帰り、発芽させ、開花させる事に成功し、植物学者としての地位を確立しました。

蘇った太古の蓮

 大賀ハスはそんな研究の集大成ともいえる出来事でした。

 千葉市剣見川草炭地にて、2~3,000年は昔のものとされる丸木舟が発見され、ハスの果托(ハスの花の中央部にある、穴がポコポコと開いている実がつく部分の事)が一緒に発見されたのです。
 その部分が発見されたのであれば実の部分も有るかもしれない。
 地元の学生の助けを借りながら、調査を進め、ついに参加した学生の一人が2,000年以上前のものとされる実を発見したのでした。

 後にその実は無事に発芽され、様々な場所へ根分けされました。
 その中の一箇所が岡山後楽園で、故郷の根分けには大賀一郎さんご自身が向かい、植えていったものなのです。
 今では岡山後楽園の風物詩となった観蓮節。
 その起源も岡山が誇る植物学者だというのは、なかなか素敵な事ですね。

マップ




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写真:大賀ハス
写真提供:岡山県

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