田の口港周辺を歩く1

田の口港から見た鳥居

鳥居を眺める

   倉敷市の児島地区にある田の口港には、前から通る度に気になっていたある『建造物』がありました。

 それが上の写真の大鳥居で、国道430号沿いあります。
 道を挟んで反対側の港には立派な狛犬まで佇んでいますが、近辺にこの鳥居が導くであろう神社が見当たらないのです。

 そこで調べてみると、実はこの鳥居は、かつて四国から来た参拝の方が由加山を目指した名残なのだそうです。
 倉敷市にある由加山といえば県内でも初詣の人出が岡山市の最上稲荷に次ぐ県内第二位と広く信仰を集める場所で、日本三大権現とされる『瑜伽大権現』の総本山です。

 二千年にも及ぶ歴史を持ち、かつては神仏習合(神道と仏教の教えを一体化した状態)のお寺として栄えていました。
 しかし明治時代に入り、神仏分離令が出された際に神社の部分と寺院の部分はそれぞれ分離され、現在では由加神社蓮台寺という二つの団体に分かれています。

 現在ではそれほど活発ではなくなってしまいましたが、この由加山には香川県の『金比羅さん』として知られる金刀比羅宮をセットで回る『両参り』をすると、よりご利益があるという言い伝えがあります。
 四国の金刀比羅宮を参った方が、両参りの為に岡山を訪れる航路の玄関口の一つが、この田の口港だったのです。
 鳥居はそうした海からの参拝客の為に設置され、港の方を向いているのです。

 その頃の名残なのか、田の口港を散策してみると写真のように歴史を感じさせる灯籠があります。
 この日は天気が良いという事もあり、非常に気持ちの良い散策が出来ました。
 余談ではありますが、この鳥居を見に来た際には、是非とも防波堤周辺も散策してみてください。
 一枚目の写真を撮影したのも防波堤付近です。実際に見ると本当に大きな鳥居なので、狛犬までを入れようと思うと少し離れて撮影する必要があります。
 またその大きさゆえか、鳥居の前の道路を普段から通る方でも、通り過ぎている筈の鳥居に気付いていない方もいました。
 余りに気持ちが良くて防波堤へ腰掛けて景色を眺めていたところ、激しく日焼けをして数日間ほど痛い目にあった事も、今となっては良い思い出です。
 (遠い目をしながら)日焼けクリームは大切ですねぇ…。


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写真撮影:岡山の街角から


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