下津井電鉄跡を歩く。3:備前赤崎駅跡

 児島駅から歩いて最初に辿り着く駅跡は備前赤崎駅跡です。
 児島駅以前の第一次路線減の跡は殆ど放置されている状態ですが、この赤崎駅跡以降は風の道として新しい看板を与えられています。
 散策の際には当時の駅跡を見つける手がかりに…と言いたいところですが、東下津井駅跡が少し判りにくい以外は、見るからにホーム跡として残っています。


 備前赤崎駅の現役の頃には駅舎があったそうですが、現在は撤去されています。ただ基礎などは殆ど当時のまま残っており、当時の面影を感じることが出来ます。
 ただ余りにそのまま残されているので、ノスタルジックな感じというよりは放置されたままといった感じの方が強いかもしれません。
 ホーム跡が二面残されていますが、廃線になった頃には既に一面しか使われていなかったそうです。
 下津井電鉄の中で唯一駅名に『備前』が着いている駅ですが、開業当時は『赤崎村駅』という名称が用いられていました。
 現在、風の道に駅跡の印として新設された駅名の看板も『備前赤崎』です。(上記写真参照)
 
 右の写真が現在の駅跡です。
 写真の中央にうっすらと見えるのは岡山県でも最大規模のテーマパークである鷲羽山ハイランドの観覧車です。
 鷲羽山ハイランドも1971年より営業を続ける老舗ですが、当時の子供たちは遠く見える遊具に、この駅辺りに来るとテンションが上がったのではないでしょうか。
 しかし『瀬戸大橋の見える遊園地』を掲げていたこの施設も、時の流れと共に『ブラジリアンパーク』とそのキャッチコピーを変えてしまいました。
 当時はまだまだ子供だった僕にとって、あの頃の瀬戸大橋の需要に浮かれていた思い出はとても楽しいものですが、その夢が過ぎ去った後に残された現実は少しほろ苦いものでした。
 次は阿津駅を目指します。

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写真撮影:岡山の街角から


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