TOP>コラム>長島、ハンセン病療養所の島を歩く>1.邑久長島大橋
人間回復の橋・邑久長島大橋
30mの壁
長島と本州をつなぐ約30mの橋。
それが1988年に作られた邑久長島大橋です。
かつてハンセン病の患者は終身強制隔離。島で暮らす入所者たちは僅か30mの海峡に阻まれて島から出ることが出来ませんでした。
僅か30m、目前に本土が見えます。
ここを泳いで抜けようとした人もいましたが、潮の流れが早い為に命を落としてしまうケースもあったそうです。
人間回復の橋
昭和40年代に入り、橋の建造の機運が高まります。
そして1988年についに完成したのが邑久長島大橋です。この橋の完成で島は本土と陸続きになり、自由に行き来する事が出来る環境が整いました。
島の人々が移動の自由を取り戻したこの橋には、「人間回復の橋」という別名があります。
写真:邑久長島大橋、海
写真撮影:岡山の街角から
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