『長演説の名手・小橋藻三衛』
解説
岡山市出身の政治家・小橋藻三衛は演説の名人として知られていました。
美声な上に、比喩などを織り交ぜて判り易い演説をするので、小橋藻三衛の演説の際にはヤジが飛ぶ事も余りなかったそうです。
しかし彼の演説の真骨頂は長演説です。
これは議事妨害の手段の一つです。
ただし小橋藻三衛のそれは、ちょっとやそっとの長話ではありません。
まず岡山県議時代に5時間も喋っています。
この時は港湾改築の費用についてで、長演説で審議未了に持ち込む事で、当時の県知事に認められていた権限の原案執行をする為に行われました。
日付が変わって話を止めるように求められた際には、なんと「まだ言う事があるが…」と答えたそうです。
そして衆議院議員になってからもその長演説は発揮されました。
小橋が属していた国民党は多数政党だった政友会から、議事進行に関する一切の発言を禁止すると宣言されました。
これに腹を立てた国民党は小橋藻三衛を質問に送り出しました。
ここでは相手から泣きが入るまで4時間20分も喋り続けました。
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