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エロ本が原因で自害した武士
後楽園の入り口で殺人発生
1731年に江戸屋敷にいた岡山藩士がエロ本が原因となって自殺に至ったという記録が残されています。
その藩士は土肥久志郎という人物です。
彼は江戸屋敷の寝番(宿直のこと)の際にエロ本を持ち込んで、一緒にいた同僚と盛り上がりました。
そこまでならよくある話し…という事でしょうが、土肥はその現場を上司に見つかってしまいました。
そして武士としての心得を疑われるような大説教を受けました。
その後…
土肥久志郎はたまたまその日はエロ本を持ち込んでいたものの、本来は生真面目な人物だったそうです。
その性格が災いして、彼は必要以上に思いつめてしまいました。
やがてノイローゼになってしまったのです。
そして仕事中にも奇行が目立つようになります。
周囲の人々もこれはよくないと感じ、岡山へ帰国を命じました。
しかし土肥は帰り道の途中で同行する監視役の刀を持ち出して自害しました。
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写真:岡山城