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【未解決】『容疑者は死亡、津山市主婦行方不明事件』
行方不明になった主婦
2002年に津山市で54歳(当時)の主婦が行方不明になりました。
午後5時頃に夫が帰宅すると、家には昼食が残され、風呂の水も出しっぱなしという状態でした。
夫の帰宅後、主婦本人から2度連絡があります。
1度目は午後6時過ぎには帰宅する事を告げました。
そしてその時刻を過ぎた午後7時過ぎに留守番電話へ自分が車で連れ回られている状況にあること、身の危険はないので警察に連絡しないように求めるメッセージが残されていました。
しかし主婦はその後は戻ることはなく、銀行からキャッシュカードで計700万円が引き出されていました。そして連絡も途絶えてしまいました。
2人の容疑者
この行方不明事件には早い段階で容疑者が浮上しています。
事件発生当日に複数の銀行のATMを使って現金を引き出した女性、そしてその共犯と見られる男性の2人です。
女性は事件翌日もATMから現金を引き出そうとしました。その時点でATMはロックされており、キャッシュカードは機械の中に回収されました。
そのカードに残された指紋から女性が特定されました。
更に自動車のナンバーを読み取るNシステムなどの情報から、容疑者の女性と面識のあるタクシードライバーの男性も特定されました。
後の捜査で男性の軽自動車の中から主婦の血痕が発見されています。
この2人には事件の前に主婦の実家の住所を尋ねに家を訪ねるなどの怪しい行動も確認されています。
自殺した容疑者
しかし容疑者2人が事件について語ることはありませんでした。
男性は6月下旬に鶴山公園で首吊り死体として、そして女性は9月に山中で白骨化した死体となって発見されました。
どちらも自殺と見られています。
事件に関わったと見られる2人の死亡によって、主婦の行方などに関する有力な情報は途絶えてしまいました。
そして事件は未解決のまま現在に至ります。
この事件ではマスコミの加熱報道についても問題視されています。
自殺した容疑者の男性は警察の捜査に先んじたマスコミの取材を受けており、自殺の際に残した遺書にはその事を批判する内容も含まれていたそうです。もう少し慎重に報道をしていれば、何かしらの事情を聴くことが出来たかもしれないのです。
主婦の行方や事件について津山警察署、岡山県警による捜査が続けられており、情報提供を求めています。
事件前後で何か気になっている事などがある方は下記のリンクから、警察へ連絡して下さい。
津山市主婦行方不明事件(岡山県公式サイト)
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写真提供:イラストAC
