TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>60.漏れた昭和天皇の日程

『漏れた昭和天皇の日程』
漏れた昭和天皇の日程
1930年に岡山市で陸軍の大演習が行われました。
昭和天皇が訪れる事になっていましたが、時代柄からそのスケジュールは一切公開されない事になっていました。
しかしこの日程がどこからか漏れて、なんと新聞に掲載されてしまいました。
県庁には警察と軍から苦情が入り、どのような処罰が行われるのかと懸念されました。
最終的にバレてしまったものは仕方ないと収まったそうです。
漏洩はどこから?
この出来事の犯人は、県庁に出入りする記者でした、
記者は関係者だけに配布される日程についての書類のガリ版の原紙を見付けて持ち出したのです。
そしてそこから得た情報が新聞に掲載されたという訳です。
ちなみにこの記者にペナルティがあったのかどうかについては不明です。
ところで昭和天皇は岡山市の大演習の翌日、次は浅口市で行われる大演習にも参加する予定になっていました。
浅口市では時の総理大臣の濱口雄幸も合流することになっていましたが、東京駅で銃撃を受けて参加は叶いませんでした。
関連リンク
写真:新聞
写真提供:イラストAC
