TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>43.奥津の大火

『奥津の大火』
奥津の大火とは
奥津温泉の温泉街には百年を超えるような古い建物が余り見られません。
これには理由があります。
1926年に奥津の大火などと呼ばれる火事が発生しました。
当時の新聞が温泉街一帯を"全滅していた"と表現するほどの火災で、現在の貨幣価値で1億5千円もの被害が出ました。
現在に至るまで、奥津温泉周辺で発生した中で最大の火災です。
この時に多くの古い建物が失われたのです。
火災の原因
火災の原因は錦泉楼という温泉旅館です。
この旅館の炊事場の煙突から舞った火の粉が火災を起こしました。
当日は風が強く、火の手は一気に広がりました。
幸いにも死者は出ませんでしたが、前述の通り"全滅"という表現を用いられるほど、温泉街は焼き尽くされました。
その後、義援金や救援物資が集められ温泉街は再建へ向けて歩み始めました。
尚、火災の原因となった錦泉楼は現在の奥津荘の前身です。同社の公式サイト内でもこの事件について触れられています。
関連リンク
写真:奥津の風景
写真提供:ゲタゲタさんによる写真ACからの写真
