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『岡山高等女学校・裸事件』
岡山高女事件とは
1904年、現在の岡山操山高校の前身の一つである、岡山高等女学校(岡山高女)で衝撃的な事件が起こりました。
岡山高女事件、高等女学校裸体問題などと呼ばれる事件です。
同校に通う生徒の内、約50名に対し裸での身体検査が実施されたのです。
事件の発端はある生徒が持参していた月謝の入っていた封筒から、5円分の紙幣が紛失した事でした。
生徒を裸にしての身体検査は、この5円の捜索の為です。
しかしそこまでしたにも関わらず、肝心の5円は発見されませんでした。
さすがにこれは行き過ぎではないかと新聞などにも取り上げられました。
事件の結末と、裏事情
紛失した5円は、意外なところから発見されます。
…というのも、当該生徒が持ち出す封筒を勘違いしていたのが原因で、学校へ持参していた封筒に5円分の紙幣は最初から入っていませんでした。
家に帰って紙幣があることを発見し真相が明らかになると、同級生を裸にしての身体検査が行われるなどした責任を取る為に退学届けを出したそうです。
ちなみにこの当該生徒は当時の岡山県知事の娘だったそうです。
決して小額ではないとはいえど、お金が紛失したくらいで生徒50名を裸にしてまでの執拗な身体検査が行われたのは、知事である親への配慮もあっての事ではないかとも考えられています。
関連リンク
写真:月謝袋のイメージ図
写真提供:イラストAC
