
山陽地方の由来
山陽地方の詳細 |
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・五畿七道時代の山陽地方
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山陽地方と山陰地方
岡山県の辺りを指す広域地名に『山陽地方』という呼称があります。
これは律令制の五畿七道の中で、山陽道に分類される地域が多く含まれる事に由来します。
元々は兵庫県の西部、かつての播磨国までを含んでいましたが、現代ではもっぱら中国地方の瀬戸内海に面している岡山県、広島県、山口県を指して使われます。
中国地方の日本海に面する県は『山陰地方』と呼ばれます。
さて、山陽と山陰と言う呼び方にはどういう意味があるのでしょう。
陰と陽の由来
実は二つの呼称は中国での漢字の用法に由来します。
陽には『山の南側』、陰には『山の北側』という意味があります。
つまり山陽と山陰は中国山地を基点に、山の南に広がっている地域と北に広がっている地域と言う意味です。
他に陽には川の北側、陰には川の南側といった意味もあり、地名に陰や陽の文字が含まれる場合には、この条件に当てはまるケースが少なくありません。
山口は山陽?それとも山陰?
では中国山地を境界線とした場合に南北に跨る位置に当たる山口県はどちらになるのでしょう。
山口県は山陰、それとも山陽?
先に挙げた五畿七道の分類では、山口県は山陽地方に当てはまります。
しかし現在では県単位で考えるのではなく、山口県の南部を山陽とし、北部を山陰とする考え方も出てきています。
関連リンク:中国地方の地名の由来