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地名の由来:峠
地名の由来
久米南町峠の地名の由来を示す資料は見つかりませんでした。
しかし現地の様子を見れば一目瞭然で、地形に由来する地名のようです。
地区は全域が山の中に所在し、赤磐方面に抜ける峠道が続いています。
日本文教出版の「岡山の地名」には美作国府(津山市総社)から山陽道へ出る古代の駅路(官道)と記されています。当時は周辺で峠といえばここ!というようなよく知られた峠道だったのでしょう。
峠神社
峠地区の西側に地名と同じ名称の峠神社が鎮座します。
岡山県神社庁のサイトにも詳細は書かれていませんが、寛文年間(1661年~1673年)までには建立されていたとみられます。
現在は人家はさほど多くありませんが、前述の神社創建の時期に近い1691年に成立した地誌の「作陽誌」には当時の峠村の人口は147人(27軒)と記されており、現在よりも多くの人が暮らしていたことが分かります。
神社はこれらの人々の鎮守として建てられたのでしょう。