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地名の由来:奥津地域

地名の由来


 鏡野町の奥津地域は美作三湯の一つ奥津温泉や、名勝である奥津渓など、観光地としても広く知られています。

 地名は高瀬舟が訪れていた事に由来します。
 奥まった場所ながらも船による交通手段を持っている地という事で、奥津(津には泊地等の意味がある)です。

前史・奥津町発足の経緯


 鏡野町奥津地域は2005年に合併する以前は奥津町という自治体でした。
 奥津町は1959年に、苫田村羽出村奥津村の三つの村が合併して発足しましたが、この合併の背後には苫田ダムの存在があります。

 1957年に構想が発表された苫田ダムは、沈んでしまう地域に当たる地元住民にとって受け入れがたいものでした。
 そこで影響を受ける三村が合併し、苫田ダムへ徹底抗戦を決めました
 こうして誕生したのが奥津町です。

 しかし県からの圧迫もあり、苫田ダムは着工されました。
 そして皮肉な事に、鏡野町は苫田ダムの完成と同じ2005年に奥津町は廃止、合併により鏡野町となったのでした。
(※詳しい経緯はコラム・苫田ダム反対運動をご参考下さい。)

秋津温泉の舞台


 藤原審爾の小説で、映画化もされた名作『秋津温泉』は奥津温泉を舞台にしています。
 映画化の際にはロケ地として使用されています。(リンク先参照)

 奥津渓や般若寺温泉など、当時の景色を残しているスポットもあるので、訪れる際には是非一読してから来てみると、また違った楽しみ方が出来るかも知れません。


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関連リンク


写真:鏡野町役場上奥津振興センター
写真提供:Googleマップ

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