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地名の由来:黒坂
地名の由来
勝央町黒坂の「坂」は、文字通り坂が多い地形を意味します。
では黒というのは何でしょう?
黒の字は特定の人々を指しています。
それは古代の日本に様々な文化をもたらした呉(中国)からの渡来人の事です。
かつて黒坂の辺りに中国の呉から来た人々が集落を作っていたのです。
呉は『ご』と読むのが正式ですが、通称的に訓読みの『くれ』と読んでいたそうです。
それが「呉の人が住む坂の多い地区」→「くれ坂」→「黒坂」と転じたのです。
呉と地名
呉の人が住んでいた辺りが、黒に変化している地名は全国的に見られる傾向です。
岡山県内でも他に総社市の黒尾などの例があります。
もちろん、呉のままで残っているケースもあります。
例えば広島県呉市の【呉】は諸説ありますが、呉の人が住んでいたことに由来するのではないかという説が伝えられています。