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地名の由来:中和
地名の読み方
真庭市の中和地域は、真庭市の前身の一つ旧中和村のエリアです。
まずは読み方から。
これは『チュウカ』と読みます。
中国地方に中華がある…なんて、冗談のような話ですが、由来は中華人民共和国の『チュウカ』とは関係ありません…が、中国と無関係というわけでもありません。
地名の由来
中和の地名は五経の一つで、中国における『礼』に関する歴史や風俗などをまとめた『礼記』に含まれる文言に由来します。
『中は天下の大本なり。和は天下の達道なり。中和を致して、天地位し、万物育す』
理想的な生き方とされる中庸について書いてある文章です。
原文のままだと難しいのでザザッと意訳しますが、違うと思う部分があっても、なるべくツッコミは優しくお願いします。
中とは何事においても極端にならないバランスの取れた状態の事で、和は色々な物事や考え方が上手く折り合いをつけている状態の事です。
その二つがきちんと出来ている状態が中和であり、そういう状態が保たれていれば、何事も上手くいくものだという考え方です。
ここから採って『中和』としたのが、中和村です。
中和村は5つの村が合併して誕生しました。
村の繁栄を願った瑞祥地名であると同時に、五つの村が一つになり、これから上手くやっていこうという意思表示のようなものだったのでしょう。