
方角地名
方角地名
地名の中に東西南北のような方角が含まれる地名を方角地名と呼びます。
多い事例としては昔の荘園などの広い地域を分割する際に荘園名に方角を指す地名を加えた物があります。
例えば岡山県の西粟倉村は元々粟倉荘の一部で、荘園の西側が西粟倉、東側が東粟倉(現・美作市)です。こういう場合には東西南北だけではなく、上中下も多く用いられます。
この他に特定の何かからの方角を指す事例もあります。
大阪市の東で東大阪市、隅田川の東で江東区といった起点になるものに対しての方角が地名に含まれています。
これらの他にも市制を施行しようとした際に、同名の市が存在する事になる際に重複を避ける為に用いられる事例もあります。
東京は?
日本の方角地名で最も有名なのは東京でしょう。
東京の地名は東の京という意味です。京という言葉の解釈には単に大都市という説や、天皇の住まいとする説もあります。
しかし実際には京都に対する東で東京とみる向きも強いようです。京都でも西京味噌、西京漬けなど京都を西京と称する場合があります。尚、西京区は朱雀大路の西側の意味で東京とは関係ありません。