
企業由来の地名
企業から生まれた地名
古くの地名はその辺りで多くみられる植物や、谷や山などの地形などその土地のシンボル的な存在から生じています。
しかし時代が進むと、そのシンボル的な存在として企業が選ばれるケースが出てきました。
有名なのはトヨタ自動車の本社がある豊田市です。
元々は拳母市という地名でしたが、トヨタ自動車とその創業家の姓である豊田にちなんで改称しました。改称の理由はトヨタの躍進だけではなく、拳母(ころも)という地名が難読で変えてほしいという意見が少なからずあった為だそうです。
ちなみにトヨタ自動車の本社所在地の地名はさらにストレートに「豊田市トヨタ町」です。区域の大半がトヨタ関連の施設であり、人口も社員寮に暮らす人々が大半を占めています。
豊田市のような自治体名のケースは珍しいですが、大字レベルになると会社名や会社の創業者名などに由来する地名は決して少なくありません。
企業由来の地名あれこれ
それでは企業由来の地名を幾つか紹介していきましょう。
私のサイトは本来は岡山の地名を扱っていますが、岡山県だと川崎製鉄(※現・JFEスチール)の拠点がある「倉敷市水島川崎通」や日本鋼管(※現・JFEスチール)の拠点がある「笠岡市鋼管町」があります。
ちなみに笠岡市のJFEスチールの拠点は隣の福山市にもまたがっており、福山市側でも地名は同じ「福山市鋼管町」です。
山口県には下関市ゆめタウンの地名があります。
商業施設では他にもハウステンボスの所在地であるハウステンボス町があります。
ちなみに意外と企業由来ではない地名として、日立製作所の創業地である日立市があります。
こちらは日立の地名が先にあり、それを会社名に用いています。ただし旧日立町が助川町と合併した際に新市名を日立にしたのは日立製作所を意識してのことだったそうです。