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名前が先に出来た大泉学園町
地名が先に出来た大泉学園町
東京都練馬区に大泉学園町という地名があります。
大泉学園がある事が由来になっていそうに見える地名で、町内には大泉学園中学校や小学校が存在します。
しかし実際は大泉学園町という地名が先にあり、その地名から名前を採った学校が後から出来たのです。
大泉学園町は西武グループ系の不動産会社の箱根土地会社が大学誘致をする為に開発した土地です。板橋区成立時に大泉学園町の地名になりました。（※後に分割で練馬区へ）
東大泉にある大泉学園駅も学園都市に誘致する学校へのアクセスの為に寄贈されたものです。…が、肝心の大学の誘致が上手くいきませんでした。
地名はそのまま大泉学園町として、開発した土地は住宅地として分譲されました。そして前述の通りその後に大泉学園町の名前に由来する小中学校や高校（廃校で現存せず）が誕生しました。
誘致するはずだった学校は…？
大学の誘致には失敗した大泉学園町ですが、どのような学校を誘致しようとしていたのでしょう？
調べた限りで分かったのは明治大学と一橋大学（※当時は東京商科大学）です。
これらの大学は1923年に発生した関東大震災で甚大な被害を受けており、その新校舎の需要を見込んでいたのです。
実現しなかった具体的な理由は分かりませんが、当時の大泉学園町はまだ開発途上であり、その辺りが敬遠されたのではないかとする意見も見られました。
高級住宅地として開発が進められ、現在では複数の小中学校が置かれていますが、大学は未だに実現していません。いつの日か100年越しの夢が実現する日が来るのでしょうか。
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