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合併のイメージ

合成地名とは

合成地名とは


 昔からある地名は地形やその土地のランドマーク的な存在(木や山など)から自然発生的に生じています。
 しかし時代が新しくなってくるにつれて地区の合併が行われるようなり、その時に新たに地名を作る必要が出てきました。
 合成地名はこうした時に用いられる定番の手法の一つです。
 作り方は名前の通り合成する事です。

 合併する二つ以上の地区の名称を合わせる事で新地名とします。

 合成の対象となるのは漢字が多いですが、読み方を合成して縁起のいい漢字を当てるパターンもあります。
 旧自治体の地名がそれぞれ何かしらの形で残るので、新地名に対する不平が出づらいメリットがあります。採用されるのは概ね旧自治体の規模が近い対等な合併のケースが多いようです。

合成地名の例


 単純な漢字の合成の例としては東京の大田区が有名です。
 東京の特別区は当初は35区あり、それが整理されて現在の23区に落ち着きました。大田区は大森区と蒲田区が合併して誕生しました。
 23区で由来がはっきりしている中では唯一の合成地名です。由来が明確ではない中では「中野区」にも合成地名説が存在します。

 漢字ではなく読み方を合併した例としては、長野県安曇野市の豊科地域がユニークです。
 2005年までは豊科町で、その前身は上鳥羽村、下鳥羽村、吉野村、成相町村、成相新田町村、本村の6村です。この中から鳥羽、吉野、新田、成相の地名を取り上げて「と・よ・し・な」の地名が生じました。




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