地名の由来:首切島
恐ろしい名前を持つ島
備前市日生町沖にある日生諸島には、読み間違いかと思ってしまうほど、恐ろしい名前の島があります。
それが『首切島』です。
この地名は、何か別の言葉が転じて出来たとか、神話などに由来するといったものではありません。
比較的近い時代に実際に人の首が切られたという悲しい歴史に由来しています。
ではどうしてそのような事が行われのかを調べてみました。
地名の由来
首切島の近くにある鹿久居島には、1698年~1710年までの間、罪人を労務へ就かせる為の『流刑場』 が設けられていました。
前述の通り罪人を改心させるために開墾などの労働を課しましたが、中にはどうしても改心できない人もいました。
そうのような場合は、打ち首とされま した。
(※打ち首とは死刑の方法の一つで、人の首を切り落とす方法です)
打ち首の刑の執行は鹿久居島では行われず、すぐそばにある小さな無人島で行われていました。
それが現在の首切島です。
この事から、その無人島は後に『首切島』と呼 ばれるようになったのだそうです。
島は古くは見付島とも呼ばれていました。(※岡山民族学会編・日生の観光と風俗より)