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地名の由来:九蟠

九蟠=9番!?


 岡山市東区の地名に、九蟠(くばん)があります。
 九蟠の意味は、見たままで9番です。

 周辺は江戸時代に干拓して出来た新しい土地です。
 工事の責任者は、岡山藩で土木に関して非常に大きな功績を残した津田永忠です。

 彼は九蟠などを含む沖新田と呼ばれる一帯の工事に、この際にもちょっとした工夫を施しました。
 工事の現場を9つに分けて同時に進行させる事で、それぞれに競争意識を持たせようと仕向けたのです。
 この考えは功を奏し、他の地域には負けたくないと張り合う内に大事業が非常に速やかに完成しました。

 その頃の区切りがそのまま地名として残ったのが九蟠で、区切った際に割り振られた番号が9番だった事に由来します。

三蟠もあるでよ


 ちなみに三蟠や六番といった地名も施設名などに見られます。
 江戸時代に多く干拓が進められたせいか、干拓された地域の地名はシンプルなものが多く見られます。

 岡山市南区には新しく開発された田(新田)の中では初期に開発されたから、古新田とか、当庵さんが中心に開発した新田だから当新田…といった形で、割りとそのままの地名が見られますが、九蟠、三蟠…といった地名には負けるかも!?



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関連リンク


写真:九蟠周辺の風景
写真提供:Googleマップ

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