ここは新しいのか、古いのか?
岡山市南区の古新田は国道2号線沿いに位置する地区です。
色々なお店などが立ち並んでおり、古新田という地名を知らない人でも、『○○がある所』等といった説明をすれば伝わるような交通の便に優れた場所です。
地名を見ていると、「新しいのか古いのかはっきりしろ」と言いたくなってきますね。
『新田』には新しく開墾された田畑という意味があります。
地名の由来
岡山市南区一帯は古くから積極的に開墾されてきた地域を多く含みます。
古新田もそうした地域の一つで、江戸時代の寛永年間に開墾された地域です。
その後も周辺では活発に開墾が進められたので、後に登場した『新田』に対して、それ以前に開墾された『新田』である事から、『古新田』という地名になったのです。
この時に新たに作られた新田は大福新田です。
尚、一般的には岡山県では古新田と呼ばれるのは、池田光政が岡山藩主になる1632年より前に開発された新田とされています。
光政が岡山に訪れた年に領内で既に開発されていた新田を幕府に報告しており、この年が起点でそれ以前が古新田、それ以降が文字通りの新田となったようです。