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地名の由来:本陣山

地名の由来


 岡山市北区上高田に本陣山という山があります。
 標高約444mで、県南部では比較的標高の高い山です。

 この本陣山の名前は、かつて本陣が置かれた事に由来しています。
 同地区内にあった忍山城を毛利軍が攻めた際に、武将・吉川元春が本陣としたのが本陣山の中でした。

※ここでいう本陣とは軍の大将が本営にした拠点の事です。
 大名などが宿泊する場所として指定されていた本陣ではありません。

吉川元春とは


 吉川元春は毛利元就の次男です。
 名字が異なるのは政治的な目的から、吉川家の養子となり家督を相続した為です。

 様々な戦功で知られる武将ですが、変わったエピソードも知られています。
 特にユニークだと思ったのは妻、新庄局との話です。

 吉川元春の妻である新庄局の外見は余り美しくなかったそうです。
 しかしこれは吉川元春本人が望んだ事でした。
 妻は戦国武将である熊谷信直の娘です。不美人な娘を嫁に貰えば、熊谷家は喜び、自分の力になってくれるであろうという思いを込めての計略だったのです。
 
 しかし政略的な結婚だったとばかりも言えず、おしどり夫婦だった事も伝えられています。吉川元春は側室を置くはしなかったそうです。意外と真相は人柄に惹かれての結婚という事だったのかもしれませんね。
 



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関連リンク


写真:背後にひろがる本陣山
写真:Googleマップ

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