祇園の地名の由来
祇園と聞くと、まず京都の歓楽街が思い浮かぶ人が大半でしょう。
しかし祇園の地名は日本各地に存在し、岡山市にも祇園の地名があります。
これらの地名は祇園信仰のスサノオを祭神とする神社に由来します。
岡山市中区の祇園にも素盞鳴(スサノオ)神社があり、地名もこの神社にちなんでつけられたものです。
ちなみに京都の祇園の地名も、スサノオを祭神とする神社の総本社である八坂神社(旧称・祇園神社)の門前町として栄えた事に由来しています。
スサノオと祇園
神道の神であるスサノオは仏教と神道を融和させていく(神仏習合)中で、仏教の神である牛頭天王と同一の存在として扱われました。
牛頭天王は、釈迦が存命中に存在した寺院である天竺五精舎の一つである祇園精舎の守護神であり、祇園天神の別名があります。
この事から、スサノオへ対する信仰が祇園信仰と呼ばれるようになりました。
なのでスサノオを祀る祇園信仰の神社の周辺の地名に祇園とつけられることがあるのです。