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地名の由来:船津
地名の由来
吉備中央町に広がる旭川ダムの辺りに、船津(ふ なつ)の地名があります。
船は乗り物の船で、津は港を意味する言葉です。
要するに、港、や着場を意味する地名です。
現在の感覚で言うと、内陸部なので船もないし、港も 見当たらない…ということになってしまうかもしれません。
かつて川が重要な交通手段だった古い時代に、この辺りは実際に港として賑わっていました。
内陸部の港
ではどうして内陸部である吉備中央町船津の周辺に港があったのでしょう。
それは高瀬舟と呼ばれる船が寄港していた為で す。
高瀬船は岡山県発祥と言われる船の形で、浅い川を通るのに適したそこが平べったい独特の形状になっています。
現在のように道路が整備されて自動車が普及するまでは、荷物の輸送の足として日本全国で活躍していました
川を通る船なので、当然内陸部にも船着場があったのです。
同様の理由で海から離れている県北部にも船着場などを連想させる地名が散見されます。