TOP>備中県民局エリアの地名の由来>里庄町・湯の池
地名の由来:湯の池
地名の由来
里庄町里見地区に、湯の池という大きな池があります。
この池には吉備津彦命の伝説が伝わっており、地名もその事に由来します。
鬼ノ城に住む温羅を討伐した吉備津彦命は、その後も各地に残る鬼を退治して回っていました。
しかしある鬼たちとの戦いで奇妙な事がありました。
前日に倒したはずの鬼が、翌日には勢力を取り戻していたのです。
不思議に想い調べてみたところ、鬼は遥照山や里庄町にある温泉で傷を癒していたのです。
そこで吉備津彦は温泉を封印し、ただの池に変えてしまいました。
鬼は傷を癒すことが出来なくなり、吉備津彦は見事勝利を収めたそうです。
里庄町の湯の池は、その時に封印された温泉の一つです。
元は温泉だった池…という意味で、湯の池と呼ばれるようになったのです。
枯れた温泉と伝説
実はこういった伝説は里庄町だけではなく、全国で散見されます。
共通するのは、かつて温泉だった場所である事です。
温泉が枯れてしまい、ただの水になってしまう事を不思議に想い、それぞれの地域で色々な伝説が生まれたのでしょう。