TOP>備中県民局エリアの地名の由来>倉敷市・鶴形山

地名の由来:鶴形山
地名の由来
倉敷美観地区にある小高い丘のような山が『鶴形山』です。
山頂付近の鶴形山公園や阿智神社、 阿智の藤などが見られる場所として多くの人々が訪れる観光名所でもあります。
また桜の時期には花見のスポットとしても賑わいます。
この山の名前は、鶴が羽を広げているように見えると いう山の形に由来します。
しかしこの名称は比較的最近になってつけられたものです。
旧地名・妙見山
鶴形山と呼ばれる以前、明治時代頃までは妙見山や宮山と 呼ばれていました。
阿智神社が神仏習合の妙見宮だった事に由来する呼 称です。
(妙見信仰とは仏教の天部である妙見菩薩に対する信仰。天部とは仏教以前に存在した神々の存在を仏教へ取り込んだもの)
しかし明治時代の神仏分離令で、妙見宮は仏教の部分を廃し阿智神社に変わりました。
それに伴い山の名前も鶴形山へ変わりました。
しかし新しい呼称が定着するようになったのは更に後の事で、昭和の時代になってからだと言われています。
現在の阿知神社と一緒にあった妙見宮は無くなったわけではなく、阿智神社から近い場所にある観龍寺へ移っています。
尚、歴史上では観龍寺にあった妙見宮が地域の鎮守として阿智神社のある場所へ移転していたものだそうなので、厳密には戻ったという 表現が正しいのでしょう。