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地名の由来:鞭木
源平合戦の舞台
倉敷市の藤戸町地域は源平合戦が起きた地の一つです。
佐々木三郎盛綱という武将が干潮になると馬が 通れる程度の浅瀬が出来る事を利用し、平氏へ奇襲を仕掛けたエピソードがよく知られています。
この出来事は当時の人々にとっても衝撃的な方法だったのか、藤戸には佐々木盛綱に由来する地名が幾つか伝わってます。
鞭木の地名の由来
倉敷市粒江の辺りに残る鞭木という地名もその中の一つです。
佐々木盛綱は海を渡る途中で、持っていた鞭を浅瀬へ挿しました。
鞭をそのまま残され、やがてその鞭が芽吹いて木になったそ うです。
芽吹いたのは、鞭に使っていたクマヤナギです。
これは後に枯れてしまい、更にムクノキとエノキが生えました。
更にそれらも枯れたてしまった際には、それを材料として佐々木盛綱の木像が作られました。
これは源平合戦で亡くなった方の供養をしている『藤戸寺』 の寺宝として、現在も保管されています。