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熊野神社

地名の由来:水島

水島の地名の由来


 日本を代表する工業地帯の一つである、水島臨海工業地帯。
 その名の通り、水島地区を中心とした工業地帯です。

 地名は水島を開発するに当たって埋め立てられるなどした辺り が水島灘と呼ばれていた事に由来します。

 それでは水島灘の地名はどのようにして生じたのでしょう。
 水島灘とは上水島、下水島という島の名前に由 来しています。

 では更に上水島、下水島の地名の成り立ちを調べてみましょう。

水島と熊野本宮


 水島の名称は古く、なんと8世紀にまで遡れます。

 修験道の開祖であるとされる役小角が奇妙な術を使うなどして世間を惑わせていると言う咎で伊豆島に流されました。
 この時、弟子の一人である義学は、更なる迫害が及ぶことを危惧していました。
 そこで役小角が伊豆に流罪になるまで身を潜めると同時に、熊野本宮のご神体を安置できる場所を求め て、船で旅立ちました。

 彼が各地を回る途中で、役小角が赦免されたという情報が舞い込んできたので、旅を中断して戻ることになりました。
 その途中で飲み水がなくなったので義学が海中へ杖を挿して祈りを捧げたところ、良い水が湧き出てきたと伝えられています。
 その舞台となったのが、現在の上水島で、島の名前はその出来事に由来します。

 帰り道の途中でご神体を安置する場所として選ばれたのが、倉敷市林にある『熊野神社』です。



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写真:熊野神社
写真提供:岡山県

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