TOP>番外編・各都道府県の県名の由来>福岡県
地名の由来:福岡
福岡の地名の由来
現在の福岡県の県名として広く知られ る「福岡」という地名。実はその由来は、遠く離れた岡山県にあることをご存じでしょうか?この地名の名付け親は、戦国武将・黒田 長政(くろだ ながまさ)です。
黒田長政は、関ヶ原の戦い(1600 年)で東軍の武将として大きな功績を挙げ、戦後に筑前国(現在の福岡県)に52万石の大名として封じられました。そして、彼が新 たな拠点として築いた城に、「福岡城」と名付けたのが、現在の地名「福岡」の起源とされています。
この「福岡」の名前は、黒田家の出身 地である岡山県瀬戸内市(旧:長船町)福岡に 由来します。黒田家の祖先は、代々この地域に居住しており、長政にとってはまさに故郷の地名でした。新天地に城を築く にあたり、自らのルーツを象徴する名前を冠したのは、ふるさとへの愛着の表れといえるでしょう。
このように福岡という地名は、単なる 命名ではなく、戦国の世を生き抜いた武将 が、自身のルーツを新たな地に刻んだ記憶でもあります。現在、福岡県は日本有数の都市圏として知られてい ますが、その名のルーツが岡山県の一地方にあることは、意外に知られていない興味深い歴史の一幕です。
また、岡山県瀬戸内市の福岡地区に は、今も黒田家ゆかりの史跡や伝承が残されており、歴史好きの方には訪れてみる価値のある場所となっています。
福岡と黒田家
瀬戸内市長船町福岡の妙興寺には黒田家の墓が今も残されています。

また黒田家の黒田官兵衛の名前で知られる黒田孝高が発案したとも言われる水攻めの奇策で落とされた備中高松城が岡山市にもありま す。
関連リンク:妙興寺